2024/08/19 04:50
沖縄本部にある"ジュゴンの宿"さんの壁画完成。
こちらの絵は200年後の沖縄の海。
宿のオーナーはダイバーの松ちゃん。宿に来るお客さんは松ちゃんにジュゴンに会ったことはありますか?会えないんですか?と言うけど、松ちゃんとジュゴンの関係性は違う。
戦後から沖縄ではどんどん減ってゆくジュゴン達
生活を追われて、数が激変して ひっそりと生きるジュゴンたちに今さら、「ジュゴンさーん!出てきて姿を現してください」なんて言っても
とても優しい性格のジュゴンでも
出てきてくれるはずはないよね?
"見えるもの" ですら間違えた捉え方をしてしまう私達にとって"見えないもの"はどう捉える??
一度落胆させてしまった相手に対しては繊細にゆっくり膨大な再生の時間が必要
信じて、予想して、思いやりの心を時間をかけて荒地の畑を耕すように、海と向き合ったら、200年後には人間を怖がらず仲間と見なしてジュゴンは私達と泳ぐことも可能なんじゃないかな?って。そんな話を聞きながら、2頭のジュゴンと泳ぐ子供の絵を描きました。
絵を描く前にシュノーケルで珊瑚礁を見せてもらって描く世界が変わった。浜の手前は温暖で白骨化した珊瑚がいっぱいだったけど奥にいくと"絵にも描けない美しさ"の珊瑚礁と珊瑚の岩場で生活をしている鮮やかな魚達が 「こっち、みて! ここが私のお気に入り」と言わんばかりに集まってきてくれて
海亀も遠くから現れて海の世界を少しだけ見せてくれた。
美しくて豊かな沖縄の海がずっと在りつづけますように…。